第45回全日本実業団西日本ロードクラシック
 西日本ロードクラシックに参加してきました。結果から言わせてもらうと2位でした。最初は想像もできなかった素晴らしすぎる結果に自分自身が驚き、こそばゆいような照れくさいような思いでしたが、一日経って今は喜びを噛み締めています。
広島は遠いので前日入り、店長の仕事の関係で1時半にお店に集合、色々準備して2時過ぎ出発。途中福山インターで夕食を食べ、無事宿に。早く寝たかったけどなんか暑くて眠れない。エアコンつけて寝たけど、結局2度ほど起きてしまった。なんか寝たような寝てないような。4時半起床、5時過ぎ出発。
会場について試走へ。コースの情報をしっかりインプットしておく。今回の目標は30位以内、運よくスプリントに持ち込めたら10番台いけるかなーって感じ。このコースはアップダウンコースなので自分はひたすら着いていくしかないだろうなって思ってました。各クラスの中で自分たちのクラスが一番最初に始まる。8時スタート。前回の鳥取でやらかした失敗(クリート)に最大限に気をつける。バチンと一発で決まり一安心。とりあえず先頭集団に残る作戦で行く。今年は去年より1周増えて4周。無駄な体力使わないように。1周目がすごくキツかった。スタート直後いきなり心拍が190台まで上がったからなのか。スタートすぐの下りのスピードが速く感じられた。途中ペダルが何かに当たってバランスを崩すがこらえる。その後の平坦、登り、三段坂も遅れないように頑張って付いていく。すごくキツくて正直吐きそうでした苦笑。2周目に入って少し楽に感じ始めた。やっぱりアップ不足だったのか?ただ少しペースが落ち着いたようにも感じるでもだからと言って前に出れるわけじゃない、下りで無茶すると危ないし、平坦で前に出てもすぐに登りで後ろに下がる。結局2周目も着いていく展開に。自分の位置を下げないようにだけ気をつけて走った。前の方で稲津君や津崎さんが積極的に動いている。スゴイ!俺には無理だ!と思いながら集団真ん中〜後方で待機。途中何度かアタックみたいなのがあったと思うがあまりよく覚えていない。3周目に入る頃、なんとなく予感でけっこういけるかもしれないって思った。三段坂を予想より上手く登れてて坂以外の区間で意外と上手く脚を温存できていた。でもちょっと踏むとやっぱりキツくて、いや無理かもって思う板ばさみ状態。ただこの辺りになると粘ったらスプリントできるっていう確信があって、完全に集団に潜む決意をする。ただしスプリントして結果を残せる自信は全く無かった。とにかく脚を残そうと試みる。
 4周目。いよいよラスト、全てを出し切ろうと決意する。と同時にやっぱり考えることは皆一緒だから、ペース上がるぞと覚悟する。そしたらやっぱりペース上がって「来たぞ来たぞ!」とテンション急上昇。決して自分の位置を下げないように、そして少しでも前に上がれるように意識する。下りと平坦では無理せず、でも慎重に前へ。ちょっと遅れた選手がいたらすかさず前に入る。そして登りは遅れないようにファイト一発、笑。勝負は三段坂、もしくはそれより手前にあるやや勾配のキツイ2つの登りと思ってた。集中する、が、手前の2つの坂ではアタックかからず。やっぱり勝負は三段坂らしい。三段坂の一段目、少し集団が二つに割れそうに見えたのですかさず前の方へ!ファイト一発!二段目は勾配がゆるいのでアタックかからず、でもペースも落ちないまま。そして三段目、坂の中ほどからペースがグッと上がる!!やっぱりキター!!とファイト二発!ここで少し先頭から離れてしまう。ここで切れるとヤバイので必死で前を追う。心の中で「追いつけ!追いつけ!」と祈ってた。幸いなことに坂の後の下りで追いつけた。この時集団は自分の視界に入るだけで20人ぐらいに見えた。いよいよゴールが近づいてくる。ゴールは駐車場の脇を通る坂を上って200メートル平坦の先にある。スプリントになる気配。そこから隙あらば前に出る。集団後方でスプリントしても意味がない。とにかく前に出る。ゴール手間の駐車場脇の坂に入る。やや勾配はあるが長くは無い。ここでやらんでいつやるんだと今日何度目かのファイト一発、アウターで一気に駆け上がる。そのまま止まらずににスプリント!冷静にコースを決めて狙ったところから飛び出していく。自分が二番手に上がったのは分かっていたが、後ろからいつ抜かれるかもしれないと必死でペダルを踏む。「あれ?俺今2位?マジで!?ていうか後ろから抜かれるかもしれない!・・・あれ後ろ来ない、なんで? そんなことより前を追え!でもあれ抜いたら1位ってこと!?それこそウソだろう!!」・・・思い出してみるとなんか邪なことばっかり考えてるなぁ苦笑。そんことを思いながら最後まで力を緩めずにゴール。直後は激しくバテて、コース脇に倒れこんでしばらく動けませんでした。
ほんの短い間なのにけっこう色んなこと考えてて、しかもけっこう変なことばかり苦笑。もっと必死で、ゴールのことばかり考えるのかとか思ってたら、意外とそうでもなくて、しかも思いのほか冷静。2位になったことが自分自身信じられなくて、どう自分の中で対処したらいいのか分からなくて。喜びや感動、嬉しさを実感するのに時間が掛かりましたが今は素直に嬉しいです。次はE1で走ることになるので、表彰台という成績に恥ずかしくない走りが出来るよう今後も頑張ります。
 P.S 今回の西日本ロードクラシックのP1(プロのカテゴリー)は、どのチームもフルメンバーでの参戦!あのプロレーサーも、あの社会人最強レーサーも、あの強豪集団も、日本サイクル界の最強メンバーが終結!化け物だらけの会場にテンションアップの一般人笑。そんなわけで最後にP1のレースを見て帰ってきました。それを見て思ったのが「あんな風に走ってみたい」ということ。坂をあんなに軽々と上れたら違う景色が見れるのか、あんなスピードで走れたらもっと気持ちいいのかな。そんなこと考えてたら自分が自転車乗り始めた頃を思い出しました。
もっと上手く強い走りができるようになりたいとまたモチベーションが上がりました。とりあえず最終周の畑中&西園のアタックは凄かった・・・!!
レポート HBR 藪脇大輔
西日本ロードクラシックE2クラスに参加しました。フレームゼッケンの取り付けに手間取り思ったより時間がなくなりすこしあせりながらスタート地点へ。今回最終コーナー手前の狭い所からのスタート。接触していきなり落車などしないよう慎重にスタート。1コーナーまでスプリントかまして5番手ぐらいで下り始めることに成功。3段坂までは脚をあまり使わずにこれた。しかし登りがきつい、なんとかやりすごす。2。3周目も同じような感じで走る。しかしイメージとは違い集団が大きいままバラける気配がない。ペースがおそいのか?ビビりのため集団内でポジションがキープできない。下げた順位を登りで挽回するという非効率な走りを繰り返してしまった。最終周回の登り直前になっても集団は大きいままに思えた。坂でアタックするしかないと決意する。3段目の坂でアタック。しかし悲しいかな10秒ほどしかもたず頂上手前で垂れてしまった。平坦で集団に一気に抜かれ集団最後尾となり勝負あり。最後尾から一応スプリントしてみるがどうにもならない。18位となった。しかし藪脇君のスプリントが炸裂しなんと驚きの2位。よくちぎれず最後まで集団に着いてきたと思う。かなり進歩している。自分の方は美山ではレベルの差がありすぎて散々だったが実業団E2ではそれなりに走れるようだ。中途半端なアタックなどせずにゴールスプリントに備えたほうがよかったのか?ロードレースは難しい。
レポート HBR 津崎忠広
 最初の下りで落車のリスクを減らすため、前に上がる。先頭集団で軽くローテーションに加わりながら、1周回を終える。できれば逃げたいが今の所、このペース以上上げれそうにない。とにかく先頭集団でのゴールを目指す。その後も、先頭集団の前の方で走るが、集団が思った以上に減っていない。途中の坂でペースアップしてみるがまったく減らない。最終周の1番きつい坂でアタックして逃げようとするが、全然脚が回らず、すぐに追い付かれた。ゴールスプリントに自信がないので、ゴール前の登りを先頭で登り始めた。しかし、一瞬にして、先頭集団の全員(20人程)に抜かれてしまい、そのままゴールした。その中に藪脇さんがいて、なんと2位でゴールしていた。すごい!おめでとう!チームのメンバーが良い成績を出すと自分も頑張ろうと思える。自分もゴールまで先頭集団にいたのだから、スプリントを苦手だと言って諦めず、スプリント練習をして、集団スプリントになっても上位でゴールできるよう頑張ります!
レポート HBR 稲津祐哉
 今回は充分に休んだ。休みすぎた。練習を全くしていなかったというのが正しい(悲)、しかし思った以上に健闘したようだが・・・。1周目なんとか中腹に紛れ込んだが先頭集団はまだかなり前、ただ見える位置だ。藪脇君もなんとかいるみたいだ。そう思っていると3段坂、しんどい?上がれない?いいえ練習不足です。完全に集団が見えなくなってきた。パワー不足。2周目完全に休み周回、3周目これじゃあいかんと集団のローテを単独で引くと次の集団に追いつく「ありがとう」!礼を言われて下がりヨウカンをたべようと口に入れると気道に入りむせる。完全にパニック気が付くと追いついた集団から置き去られていた(笑)。なんとか追いつかないとDNFになりかねない苦しい3段坂!この上なくきつい。3名ほどの集団で最終周4分差でなんとか滑り込んだ。今度は完走したと安堵感との戦い!特に3段坂は最悪登坂!。ゴールに入ってくると藪脇君が2位入賞報告!メンバー全員喜びに浸る。何してるんだ俺は・・・・・。完全に戦力外!団体参加じゃなく個人参加みたいなものだ。まだまだ頑張らねば!
レポート HBR 高垣茂光
広島県中央森林公園サイクリングコース(1周/12.3km) E2
Date:2011/06/05 天 候:晴れ 距 離:49.2km 出 走:102名 完 走:87名
RANK No. JCF# 選手名 年齢 所属 チーム名 TIME #NAME? km/h P
2 505 1000011 籔脇 大輔 ヤブワキ ダイスケ 25 兵庫県 HEART BEAT Racing 但馬 1:19:02 00:00 37.34 50
18 504 0500042 津崎 忠広 ツザキ タダヒロ 35 兵庫県 HEART BEAT Racing 但馬 1:19:06 00:04 37.31 15
22 506 1000001 稲津 祐哉 イナズ ユウヤ 22 兵庫県 HEART BEAT Racing 但馬 1:19:09 00:07 37.28 5
72 503 0300027 高垣 茂光 タカガキ シゲミツ 45 兵庫県 HEART BEAT Racing 但馬 1:28:27 09:24 33.37 5
藪脇大輔選手 2位 HBR初表彰台